飲食店の経営において、「お客様にもっと来てもらいたい」「リピーターを増やしたい」という悩みは尽きません。しかし、大手チェーン店のように大きな広告予算をかけるのは現実的ではないという小規模飲食店のオーナーも多いでしょう。
実は、低コストでも効果的な販促方法はたくさんあります。オンラインとオフラインの両方を組み合わせることで、限られた予算でも新規集客とリピーター獲得の両方を実現できるのです。
この記事では、飲食店で実践できる販促方法を20種類紹介します。それぞれの方法について、具体的なやり方、費用の目安、期待できる効果を解説するので、自分のお店に合った販促方法が見つかるはずです。
自己紹介
元アフィリエイター。SEOアフィリエイトを武器に「お金借りる」「育毛剤 おすすめ」「わきが対策」などあらゆるBigキーワードにてSEO1位を獲得。2015年に起業後1年で年商1億円を突破。その後、飲食店のマーケティングにも携わり、Googleクチコミを1店舗で1万件を獲得。Webマーケティングの知識とGoogleクチコミの獲得ノウハウを元に、売上UPを目指す飲食店オーナーの方に広く伝えている。日本の素晴らしい食文化を世界の人にもっと知ってもらうこと、日本の外食産業で働く方の年収を1,000万円以上にするという目標を掲げて仕事に勤しんでる。
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株式会社WEBRIES 代表取締役
小宮 康利
飲食店の販促で押さえるべき基本戦略


個別の販促方法を紹介する前に、飲食店の販促で成功するための基本的な考え方を整理しましょう。
販促の目的を明確にする
販促を始める前に、まず目的を明確にすることが大切です。
| 販促の目的 | 具体的な目標例 |
|---|---|
| 新規集客 | 月の新規来店客を20組増やす |
| リピーター獲得 | 2回目の来店率を30%に上げる |
| 客単価アップ | 平均客単価を500円上げる |
| 閑散時間帯の集客 | 平日ランチの来店数を50%増やす |
| 認知度向上 | 地域での認知度を上げる |
目的が明確になれば、選ぶべき販促方法も自然と絞り込まれます。
販促費用の目安
飲食店の販促費用は、売上の3〜5%が一般的な目安です。月商300万円のお店であれば、月9万〜15万円程度です。
ただし、すべてを有料の施策に使う必要はありません。無料で始められる施策から取り組み、効果が確認できたものに予算を投入する方法がおすすめです。
オンラインとオフラインの使い分け
販促方法はオンライン(デジタル)とオフライン(アナログ)に大きく分けられます。
- オンライン販促:SNS、Google対策、Web広告など。広範囲にリーチでき、効果測定がしやすい
- オフライン販促:チラシ、ポスティング、看板など。地域密着で直接的なアプローチが可能
最も効果的なのは、オンラインとオフラインを組み合わせた販促です。
オンライン販促①:Googleビジネスプロフィール・MEO対策


飲食店の販促で最も費用対効果が高いのが、Googleビジネスプロフィール(GBP)を活用したMEO対策です。
GBP・MEO対策の概要
Googleマップでの検索結果に自店を上位表示させる施策です。「渋谷 居酒屋」のような検索で上位に表示されれば、来店意欲の高いお客様を獲得できます。
具体的な施策
- GBPの基本情報(営業時間、メニュー、写真)を徹底的に充実させる
- 口コミの獲得と丁寧な返信を継続する
- 週1〜2回の投稿を行い、最新情報を発信する
- 写真を定期的に追加して視覚的な魅力を高める
費用と効果
- 費用:基本的に無料(ツール利用の場合、月額数千円〜)
- 効果:Googleマップ経由の来店が月10〜50組増加も可能
MEO対策の詳しいやり方については、MEO対策のやり方完全ガイドで解説しています。
オンライン販促②:SNS活用(Instagram・LINE・X)


飲食店と相性が良いSNSを活用した販促方法を紹介します。
飲食店にとって最も効果的なSNSの一つです。
具体的な活用法は以下のとおりです。
- 毎日1〜2回、料理の写真を投稿する
- ストーリーズで日替わりメニューや空席情報を発信する
- リールで調理過程やお店の雰囲気を伝える動画を投稿する
- ハッシュタグを活用して地域のユーザーにリーチする
- お客様の投稿をリポストして交流を深める
LINE公式アカウント
リピーター獲得に最も効果的なツールです。
具体的な活用法は以下のとおりです。
- お友だち追加で特典(ドリンク1杯無料など)を提供する
- 週1回のメッセージ配信で来店のきっかけを作る
- ショップカード機能でポイントを付与する
- クーポン配信で再来店を促進する
- 予約受付をLINEで行い、利便性を高める
X(旧Twitter)
リアルタイムな情報発信に向いています。
- 「本日の空席情報」をリアルタイムで発信する
- 限定メニューや日替わりメニューを投稿する
- 地域のイベント情報と関連づけた投稿を行う
SNS活用の費用と効果
- 費用:基本無料(LINE公式アカウントは月200通まで無料、有料プランは月額5,500円〜)
- 効果:フォロワー数に比例して集客力が向上。月間数組〜数十組の集客が期待できる
オンライン販促③:口コミ・レビュー対策


口コミは飲食店にとって最も信頼される情報源の一つです。
Google口コミ対策
Googleの口コミは検索順位にも影響するため、積極的に取り組みましょう。
- 会計時にQRコード付きカードで口コミ投稿を依頼する
- すべての口コミに24時間以内に丁寧に返信する
- ネガティブな口コミにも誠実に対応する
食べログ・ホットペッパー等の口コミ
グルメサイトの口コミも重要な集客チャネルです。掲載している場合は口コミの管理を怠らないようにしましょう。
費用と効果
- 費用:基本無料(QRコードカードの印刷費用程度)
- 効果:口コミ評価の向上は新規来店の増加に直結
口コミを増やす具体的な方法は、Google口コミの増やし方ガイドをご参照ください。
オフライン販促:チラシ・ポスティング・看板・地域連携


デジタルだけでなく、アナログな販促方法も飲食店では依然として効果的です。
チラシ・ポスティング
地域密着の飲食店にとって、チラシ配布は根強い効果があります。
効果的なチラシのポイントは以下のとおりです。
- 看板メニューの大きな写真を掲載する
- 割引クーポンをつけて反応を計測する
- 配布エリアを半径500m〜1km以内に絞る
- 配布のタイミングを金曜・土曜の午前中にする
費用の目安は以下のとおりです。
| 項目 | 費用目安 |
|---|---|
| チラシデザイン | 5,000〜30,000円 |
| 印刷(1,000部) | 3,000〜10,000円 |
| ポスティング代行 | 1枚あたり3〜8円 |
店頭看板・のぼり
店前を通る通行人へのアプローチとして、店頭の看板やのぼりは効果的です。
- 日替わりメニューやランチ情報を手書きで掲載するA型看板
- 季節メニューのアピールに使うのぼり旗
- 通行人の目を引くブラックボード
地域イベント・コラボレーション
地域のイベントへの出店や、近隣店舗とのコラボレーションも効果的な販促方法です。
- 地域のお祭りやマルシェへの出店
- 近隣の小売店や美容院とのスタンプラリー
- 商店街の共同セールへの参加
ショップカード・スタンプカード
リピーター獲得の定番施策です。
- 来店回数に応じた特典(5回来店でデザート1品サービスなど)
- ポイントの有効期限を設定して再来店を促進
- LINE公式アカウントのデジタルショップカードへの移行も検討
季節・イベントに合わせた販促アイデア


飲食店は季節やイベントに合わせた販促が非常に効果的です。年間の販促カレンダーを紹介します。
春(3〜5月)の販促アイデア
- 歓送迎会プラン:コース料理と飲み放題のセットプラン
- 花見弁当・テイクアウト:お花見シーズンに合わせたテイクアウトメニュー
- 母の日特別ディナー:5月の母の日に合わせた特別コース
- 新生活応援キャンペーン:学生や新社会人向けの割引
夏(6〜8月)の販促アイデア
- ビアガーデンフェア:期間限定のビールメニューと屋外席
- 冷やし麺メニュー:夏限定の冷製パスタやざるそば
- かき氷・スイーツ:SNS映えするデザートメニュー
- 夏休みファミリープラン:子ども向けメニューのセット
秋(9〜11月)の販促アイデア
- 秋の味覚フェア:サンマ、松茸、栗など旬の食材を使ったメニュー
- ハロウィンメニュー:見た目が楽しいハロウィン限定メニュー
- ボジョレー解禁イベント:ワインと料理のペアリングイベント
冬(12〜2月)の販促アイデア
- 忘年会・新年会プラン:幹事様特典つきの宴会コース
- クリスマスディナー:カップル向けの特別コース
- 鍋メニュー:冬限定の鍋料理で客単価アップ
- バレンタインメニュー:チョコレートデザートの限定提供
季節販促の準備スケジュール
季節の販促は1〜2か月前から準備を始めましょう。
| 販促のタイミング | 準備開始時期 | 告知開始時期 |
|---|---|---|
| 歓送迎会(3〜4月) | 1月 | 2月中旬 |
| 夏メニュー(7〜8月) | 5月 | 6月中旬 |
| 忘年会(12月) | 10月 | 11月上旬 |
| クリスマス(12月) | 10月 | 11月中旬 |
低コストで効果大の販促テクニック5選


予算が限られている飲食店でも今日から実践できる、低コストで効果の高い販促テクニックを5つ紹介します。
テクニック1:SNSの「本日限定」投稿
「本日限定」「残り3食」など、希少性と緊急性を訴えるSNS投稿は、即日の来店を促す効果があります。InstagramのストーリーズやXで発信しましょう。
テクニック2:誕生日・記念日サービス
予約時に誕生日や記念日であることを伝えてもらい、デザートプレートやメッセージカードでサプライズ。費用はわずかですが、口コミ投稿やSNS投稿につながる高い効果があります。
テクニック3:名刺サイズの紹介カード
常連のお客様に名刺サイズの紹介カードを渡し、紹介者と新規来店者の両方に特典を提供するしくみです。口コミでの集客は信頼性が高く、リピート率も高い傾向があります。
テクニック4:Googleの投稿機能を活用
Googleビジネスプロフィールの投稿機能は無料で使えるのに、活用していない飲食店が多いのが現状です。週1〜2回の投稿で、Googleマップでの検索順位と来店率の両方を高められます。
テクニック5:会計時の次回来店促進
会計の際に「次回使えるドリンク1杯無料券」を渡すだけで、再来店率が大きく向上します。有効期限を1か月以内に設定することで、早期の再来店を促しましょう。
飲食店の集客アイデアについてさらに詳しくは、飲食店の集客アイデア完全ガイドもあわせてご覧ください。
まとめ:自店に合った販促方法を組み合わせて集客力を高めよう
飲食店の販促方法について、改めて要点を整理します。
- 販促の目的(新規集客・リピーター獲得・客単価アップ)を明確にしてから施策を選ぶ
- GBP・MEO対策は無料で始められる最も費用対効果の高い販促方法
- SNS(Instagram・LINE・X)はそれぞれの特性を活かして使い分ける
- 口コミ対策は信頼性の高い集客チャネルとして積極的に取り組む
- オフライン施策(チラシ・看板・地域連携)もデジタルと組み合わせると効果的
- 季節・イベントに合わせた販促は1〜2か月前から準備を始める
- 低コストでも「本日限定投稿」「紹介カード」など効果の高い施策は多い
販促は1つの方法だけに頼るのではなく、オンラインとオフラインを組み合わせ、複数の施策を同時に展開することが大切です。
まずは無料で始められるGBPの整備とSNSの活用から取り組み、効果が出た施策に予算を追加投入していく方法がおすすめです。今日からできることを1つ選んで、実行に移してみてください。
よくある質問(FAQ)
Q. 飲食店の販促費用はどのくらいが適切ですか?
A. 一般的には月商の3〜5%が目安です。月商300万円であれば月9万〜15万円程度です。ただし、GBP対策やSNS活用など無料の施策も多いため、まずは無料施策から始めて、効果が確認できた施策に予算を配分するのがおすすめです。
Q. 新規オープンの飲食店はどの販促方法から始めるべきですか?
A. まずはGoogleビジネスプロフィールの登録と最適化を最優先で行いましょう。次にInstagramのアカウント開設とLINE公式アカウントの準備です。オープン直後はチラシのポスティングも効果的です。この3つの組み合わせで、新規集客とリピーター獲得の基盤が作れます。
Q. チラシとSNSではどちらが効果的ですか?
A. ターゲットと目的によって異なります。高齢者が多い住宅街ではチラシが効果的で、若年層が多いエリアではSNSが有効です。理想的にはチラシにSNSのQRコードを載せるなど、両方を組み合わせた販促が最も効果的です。
Q. 販促の効果はどうやって測定すればいいですか?
A. オンライン施策はGBPのインサイトやSNSの分析機能で数値を確認できます。オフライン施策はクーポンの回収率や、来店時のアンケート(何で知りましたか?)で効果を測定できます。来店のきっかけを毎回確認する仕組みを作ることが重要です。
Q. 季節の販促はいつから準備を始めればいいですか?
A. メニュー開発やデザイン制作を含めると、1〜2か月前から準備を始めるのが理想です。告知は2〜3週間前から開始しましょう。忘年会シーズンなど予約が集中する時期は、さらに早めの準備と告知が必要です。


