「外国人のお客様が増えているのに対応できていない」。そんな悩みを抱える飲食店オーナーは少なくありません。
2025年の訪日外国人数は4,268万人を記録しました。過去最高を更新し、飲食費だけで2兆円を超えています。この巨大な市場を取りこぼすのは、大きな機会損失です。
しかし「何から始めればいいか分からない」という声もよく聞きます。この記事では、飲食店がインバウンド集客で成果を出すための具体策を網羅的に解説します。Googleマップ対策から多言語メニュー、口コミ獲得まで実践的な内容です。ぜひ最後までご覧ください。
自己紹介
元アフィリエイター。SEOアフィリエイトを武器に「お金借りる」「育毛剤 おすすめ」「わきが対策」などあらゆるBigキーワードにてSEO1位を獲得。2015年に起業後1年で年商1億円を突破。その後、飲食店のマーケティングにも携わり、Googleクチコミを1店舗で1万件を獲得。Webマーケティングの知識とGoogleクチコミの獲得ノウハウを元に、売上UPを目指す飲食店オーナーの方に広く伝えている。日本の素晴らしい食文化を世界の人にもっと知ってもらうこと、日本の外食産業で働く方の年収を1,000万円以上にするという目標を掲げて仕事に勤しんでる。
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株式会社WEBRIES 代表取締役
小宮 康利
飲食店がインバウンド集客に取り組むべき理由

まず、なぜ今インバウンド対策が必要なのかを確認しましょう。データに基づいて解説します。
訪日外国人数と飲食消費の最新データ
2025年の訪日外国人数は約4,268万人でした。前年比15.8%増の過去最高記録です。国別では韓国が945万人、中国が909万人、台湾が676万人と、アジア圏が上位を占めています。
注目すべきは消費額です。訪日外国人の旅行消費額は9兆4,559億円に達しました。そのうち飲食費は2兆711億円です。1人あたりの飲食費は約5万円にのぼります。
2026年もこの成長トレンドは継続する見込みです。個人旅行の増加と地方への関心の高まりが特徴です。大都市だけでなく、地方の飲食店にもチャンスが広がっています。
インバウンド対策が売上に直結する理由
外国人観光客は客単価が高い傾向にあります。特に欧米豪からの旅行者は1回の食事に1万円以上を使うケースも珍しくありません。ドイツ人旅行者の飲食費は1人あたり約9万5,000円というデータもあります。
さらに、外国人客はSNSで積極的に情報を発信します。1人の口コミが世界中の旅行者に届く可能性があるのです。集客効果が国内客の何倍にもなり得ます。
対策を怠ると、近隣の競合店に外国人客を奪われます。逆に先手を打てば、大きな差別化要因になります。
Googleビジネスプロフィールの多言語対応

訪日外国人の多くはGoogleマップで飲食店を探します。Googleビジネスプロフィール(GBP)の最適化が最優先の施策です。
GBPの基本情報を英語で整備する
GBPには多言語対応の機能があります。まずは英語での情報整備から始めましょう。具体的な手順を解説します。
GBPの「情報」セクションで以下を入力してください。
- 店舗名のローマ字表記を追加する
- ビジネスの説明文を英語で作成する
- メニューのURLに英語版ページを設定する
- 営業時間や定休日を正確に記載する
説明文には料理のジャンル、価格帯、雰囲気を含めましょう。「Authentic Japanese Izakaya」のような端的な表現が効果的です。
写真も重要です。料理写真を最低30枚以上登録しましょう。写真にはキャプションを英語で追加できます。外国人が料理の内容を理解しやすくなります。
GBP投稿を多言語で行う
GBPの投稿機能は多言語対策に有効です。週1回以上、英語を含む投稿を行いましょう。
投稿のポイントは以下のとおりです。
- 季節メニューやイベント情報を英語で発信する
- 写真付きの投稿でクリック率を高める
- 「Vegetarian options available」など配慮を示す
- ハッシュタグは不要で簡潔な英語にする
投稿を継続するとMEO対策としても効果があります。検索順位の向上が期待できます。
GBPの運用にお悩みの方は、口コミPLUSにご相談ください。飲食店に特化したGBP運用サポートで、インバウンド集客を強力に支援します。
Googleマップ・TripAdvisorの多言語口コミ対策

外国人旅行者は口コミを重視して飲食店を選びます。英語の口コミを増やす施策が不可欠です。
Googleマップの英語口コミを増やす方法
Googleマップの口コミは、外国人の来店判断に大きく影響します。英語の口コミが10件以上あると信頼感が飛躍的に高まります。
英語口コミを獲得するための施策を紹介します。
- 会計時に英語で口コミ依頼カードを渡す
- テーブルにQRコード付きPOPを設置する
- カードには「We’d appreciate your review!」と記載する
- QRコードはGoogle口コミページに直接リンクさせる
口コミへの返信も忘れずに行いましょう。英語で返信することで、次の外国人客にも好印象を与えます。翻訳ツールを使えば簡単に対応できます。
TripAdvisorへの登録と最適化
TripAdvisorは世界49か国、28言語で展開されています。欧米豪からの旅行者の利用率が特に高いプラットフォームです。
TripAdvisorでの対策手順を解説します。
- 店舗情報を無料で登録する
- メニュー、写真、営業時間を英語で詳しく記載する
- 口コミへの返信を英語で丁寧に行う
- 料理写真を20枚以上アップロードする
外国人客の口コミには必ず返信しましょう。「Thank you for visiting!」という一言だけでも効果があります。丁寧な返信が次の口コミを呼び込みます。
TripAdvisorの「トラベラーズチョイス」バッジを獲得できると、集客力がさらに高まります。口コミの件数と評価を着実に積み上げることが近道です。
多言語メニューの作り方と実践ポイント

多言語メニューは外国人客の満足度を大きく左右します。分かりやすいメニューがあるだけで、注文のハードルが下がります。
多言語メニュー作成の基本ルール
多言語メニューは英語を必須とし、中国語と韓国語の追加を推奨します。この3言語で訪日客の約70%をカバーできます。
メニュー作成で守るべきルールを整理します。
- すべての料理に写真を掲載する
- 食材と調理法を簡潔に英語で説明する
- アレルギー情報をピクトグラムで表示する
- 価格は税込みで明記する
- 辛さや量の目安を分かりやすく示す
「Grilled chicken skewers(焼き鳥)」のように、英語名と日本語名を併記すると親しみやすくなります。日本独自の料理は簡単な説明文を添えましょう。
QRコードメニューで手軽に多言語対応する
紙のメニューを全言語分用意するのはコストがかかります。QRコードメニューなら低コストで多言語対応が可能です。
QRコードメニューの導入手順は以下のとおりです。
- Googleスプレッドシートでメニュー表を作成する
- 各言語のシートを用意して翻訳を入力する
- シートのURLからQRコードを生成する
- テーブルごとにQRコード付きPOPを設置する
無料の翻訳ツールでも基本的な翻訳は可能です。ただし、料理の専門用語は誤訳が起きやすいため、可能であればネイティブチェックを入れましょう。
タブレット注文システムを導入する方法もあります。画面上で言語を切り替えられるため、接客の負担も軽減されます。
キャッシュレス決済の導入で売上を逃さない

外国人観光客の多くは現金を持ち歩きません。キャッシュレス未対応は売上の機会損失に直結します。
導入すべきキャッシュレス決済の種類
訪日外国人が使う主な決済手段を国別に整理します。
- 欧米豪:Visa、Mastercardなどのクレジットカード
- 中国:Alipay(支付宝)、WeChat Pay(微信支付)
- 韓国:クレジットカード、Samsung Pay
- 台湾:クレジットカード、LINE Pay
クレジットカード対応は必須です。さらにAlipayとWeChat Payに対応すると、中国人旅行者の取りこぼしを防げます。
低コストで導入する方法
初期費用を抑えてキャッシュレスを導入する方法を紹介します。個人経営の飲食店でも無理なく始められます。
- Square、Airペイなどの決済端末を導入する
- 月額固定費が無料のサービスを選ぶ
- 決済手数料は3.25%前後が相場である
- 導入補助金を活用できる自治体もある
店頭に「Credit Cards Accepted」「Alipay/WeChat Pay Welcome」のステッカーを貼りましょう。外から見て分かるだけで、入店率が上がります。
文化的配慮で外国人客の満足度を高める

食文化の違いへの配慮は、リピートと口コミ獲得に直結します。宗教や食習慣への理解が信頼を生みます。
ベジタリアン・ヴィーガン対応
欧米を中心にベジタリアン・ヴィーガンの旅行者が増えています。専用メニューの用意が理想ですが、まずは既存メニューの中で対応できるものを明示しましょう。
対応のポイントは以下のとおりです。
- メニューに「V」マーク(ベジタリアン対応)を付ける
- 出汁にかつお節を使っている場合は明記する
- 野菜天ぷらや豆腐料理など対応可能な品を案内する
- 「Can be made vegetarian」と柔軟に対応する姿勢を示す
日本料理の出汁は動物性食材を使うことが多いです。この点を正直に伝えたうえで、対応できる範囲を示しましょう。誠実な姿勢が高評価につながります。
ハラール・宗教食への対応
イスラム圏からの旅行者も増加傾向にあります。完全なハラール認証の取得は難しくても、できる範囲の対応が大切です。
実践しやすい対策を紹介します。
- 豚肉とアルコールを含むメニューを明示する
- 魚介類や野菜中心のメニューを提案できるようにする
- 「Pork-free」「Alcohol-free」の表記を追加する
- ハラール対応レストラン検索サイトに登録する
コーシャ(ユダヤ教の食事規定)への対応も同様です。すべてに完璧に対応する必要はありません。「配慮している姿勢」自体が信頼につながります。
外国人観光客の口コミを獲得する実践テクニック

外国人客の口コミは、次の外国人客を呼ぶ最強の集客ツールです。戦略的に口コミを増やす方法を解説します。
店内で口コミを促す仕組みを作る
外国人客に口コミを書いてもらうには、仕組み化が不可欠です。自然な流れで口コミ投稿へ誘導しましょう。
効果的な仕組みを紹介します。
- 多言語の口コミ依頼カードを作成する
- QRコードでGoogle・TripAdvisorに直接リンクする
- 無料Wi-Fiのログイン画面に口コミリンクを表示する
- 会計時に「How was everything?」と声をかける
無料Wi-Fiの提供は口コミ獲得の前提条件です。SSIDとパスワードは英語で掲示しましょう。Wi-Fiがあること自体が、外国人客にとって高い来店動機になります。
「If you enjoyed, please leave us a review!」というシンプルな依頼が最も効果的です。押しつけがましくならない程度の声かけを心がけてください。
SNSでの拡散を促進する方法
外国人旅行者はInstagramやTikTokで食事の写真を頻繁に投稿します。この習慣を集客に活かしましょう。
具体的な施策を紹介します。
- 店名の英語ハッシュタグを決めてPOPに掲示する
- 写真映えする盛り付けやプレゼンテーションを工夫する
- 店内にフォトスポットを設ける
- 投稿してくれたお客様にデザートをサービスする
Instagramの位置情報に店舗を登録しておきましょう。位置情報付きの投稿は、同じエリアを訪れる旅行者の目に留まりやすくなります。
口コミとSNSの運用を効率化したい方は、口コミPLUSをご活用ください。多言語の口コミ管理からGBP最適化まで、インバウンド集客をワンストップでサポートします。
接客で差がつく英語フレーズと翻訳ツール
口コミ評価を高めるには、接客の質も重要です。流暢な英語は不要で、以下の5フレーズを覚えるだけで十分です。
- 「Welcome! How many?」(いらっしゃいませ、何名様ですか)
- 「Please have a seat.」(お席へどうぞ)
- 「Are you ready to order?」(ご注文はお決まりですか)
- 「This is today’s special.」(本日のおすすめです)
- 「Thank you! Please come again.」(ありがとうございます)
複雑な会話にはGoogle翻訳アプリやVoiceTraなどの音声翻訳ツールが便利です。指差し会話シートを多言語で用意するのも効果的です。発音の完璧さより笑顔と丁寧さが大切です。「もてなしたい」という気持ちこそが高評価の口コミにつながります。
まとめ:インバウンド集客は今すぐ始めよう

飲食店のインバウンド集客で押さえるべきポイントを振り返ります。
- 訪日外国人は4,268万人、飲食消費は2兆円超の巨大市場
- GBPの英語対応とMEO対策を最優先で実施する
- Google・TripAdvisorの多言語口コミを戦略的に増やす
- 多言語メニューはQRコード方式で低コスト導入できる
- キャッシュレス決済はクレジットカード対応が必須
- ベジタリアン・ハラールへの配慮が信頼と口コミを生む
- 口コミ獲得の仕組みを店内に設置して自動化する
- 簡単な英語フレーズと翻訳ツールで接客の壁を超える
インバウンド対策は一度に全部やる必要はありません。まずはGBPの英語対応と多言語メニューの準備から始めましょう。小さな一歩が大きな売上につながります。
2026年も訪日外国人は増え続ける見込みです。今対策を始めれば、競合に大きな差をつけられます。この記事を参考に、今日からインバウンド集客に取り組んでください。
よくある質問(FAQ)
Q. 飲食店のインバウンド対策で最初にやるべきことは何ですか?
A. Googleビジネスプロフィールの英語対応が最優先です。店舗名のローマ字表記、英語の説明文、料理写真の登録を行いましょう。無料で始められるうえに、外国人旅行者がGoogleマップで飲食店を探す割合は非常に高いため、最も費用対効果が高い施策です。
Q. 多言語メニューは何語に対応すべきですか?
A. 最低限、英語は必須です。余裕があれば中国語(簡体字)と韓国語を追加しましょう。この3言語で訪日外国人の約70%をカバーできます。QRコードメニューを使えば、紙のコストをかけずに多言語対応が可能です。
Q. 英語が話せないスタッフでもインバウンド対応はできますか?
A. はい、可能です。「Welcome」「Thank you」など5つの基本フレーズを覚えるだけで、大きく印象が変わります。さらにGoogle翻訳アプリや指差し会話シートを活用すれば、複雑な会話にも対応できます。笑顔と丁寧な姿勢が最も大切です。
Q. 外国人客の口コミを増やすにはどうすればいいですか?
A. Google口コミやTripAdvisorの投稿ページへ直接アクセスできるQRコード付きカードを作成し、会計時に渡しましょう。無料Wi-Fiの提供も口コミ投稿を促す重要な要素です。英語で丁寧に返信することで、次の外国人客にも信頼感を与えられます。
Q. ベジタリアンやハラール対応は必ず必要ですか?
A. 完全な対応は必須ではありません。まずはメニューに食材情報やアレルギー表示を明記することから始めましょう。「豚肉不使用」「ベジタリアン対応可」といった表記があるだけで、対応する姿勢が伝わり高評価につながります。できる範囲の配慮が大切です。


