「紙のスタンプカードをお客さんがなくしてしまう」「リピーターが増えない」。こうした悩みを抱える飲食店オーナーは少なくありません。
結論から言えば、ポイントカードのデジタル化はリピーター獲得の最も効果的な施策の一つです。実際にポイントカードアプリを導入した飲食店では、再来店率が平均20〜30%向上したというデータもあります。
この記事では、飲食店向けポイントカードアプリのおすすめ7選を費用・機能で比較し、店舗規模別の選び方から導入手順、口コミ連携の仕組みまで徹底解説します。
自己紹介
元アフィリエイター。SEOアフィリエイトを武器に「お金借りる」「育毛剤 おすすめ」「わきが対策」などあらゆるBigキーワードにてSEO1位を獲得。2015年に起業後1年で年商1億円を突破。その後、飲食店のマーケティングにも携わり、Googleクチコミを1店舗で1万件を獲得。Webマーケティングの知識とGoogleクチコミの獲得ノウハウを元に、売上UPを目指す飲食店オーナーの方に広く伝えている。日本の素晴らしい食文化を世界の人にもっと知ってもらうこと、日本の外食産業で働く方の年収を1,000万円以上にするという目標を掲げて仕事に勤しんでる。
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株式会社WEBRIES 代表取締役
小宮 康利
紙のスタンプカードからデジタル化すべき5つの理由

まず、なぜ今ポイントカードのデジタル化が必要なのかを整理します。
紛失・忘れ問題が完全に解消される
紙のスタンプカードで最も大きな課題が「紛失」と「忘れ」です。ある調査によると、紙のスタンプカードの紛失率は約40〜60%に達します。せっかくスタンプを貯めても、カードをなくしてしまえばお客様のモチベーションは下がり、再来店の動機が失われます。
スマートフォンのアプリであれば、ポイントカードを忘れることはほぼありません。常にお客様の手元にあるため、ポイントの蓄積が途切れることなく続きます。
顧客データを自動で蓄積・分析できる
紙のスタンプカードでは、お客様がいつ来店し、何を注文したかのデータは残りません。デジタル化すれば、以下のようなデータが自動で蓄積されます。
- 来店頻度と来店間隔
- 累計来店回数
- ポイント利用状況
- 最終来店日からの経過日数
これらのデータを活用すれば「2週間以上来店がないお客様にクーポンを配信する」といった施策が可能になります。
プッシュ通知でお客様に直接リーチできる
デジタルポイントカードの最大のメリットの一つが、プッシュ通知機能です。新メニューの告知や期間限定キャンペーン、雨の日クーポンなどをお客様のスマートフォンに直接届けられます。
メルマガの開封率が約15〜20%なのに対し、プッシュ通知の開封率は約50〜70%と圧倒的に高いのが特徴です。お客様に「あ、あのお店に行こう」と思い出してもらうきっかけを作れます。
飲食店向けポイントカードアプリおすすめ7選を徹底比較

飲食店で導入実績の多いポイントカードアプリを7つ厳選し、費用と機能で比較します。
主要7アプリの費用・機能比較表
| アプリ名 | 初期費用 | 月額費用 | ポイント機能 | プッシュ通知 | 顧客分析 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| LINE公式アカウント | 無料 | 無料〜15,000円 | ショップカード | ○ | △ | 国内ユーザー9,700万人の圧倒的リーチ |
| スタンプス(Stamps) | 無料 | 無料〜9,800円 | スタンプカード | ○ | ○ | 飲食店特化で操作がシンプル |
| toypo | 要問合せ | 9,800円〜 | ポイント・スタンプ | ○ | ○ | クーポン配信の自動化に強み |
| GMOおみせアプリ | 要問合せ | 22,000円〜 | ポイント・スタンプ | ○ | ○ | 自店舗専用アプリを作成可能 |
| みせめぐ | 無料 | 無料〜 | スタンプカード | ○ | △ | 完全無料プランあり、小規模店に最適 |
| Shopらん | 要問合せ | 要問合せ | ポイント管理 | ○ | ○ | 多店舗チェーン向けの管理機能 |
| UPLINK | 要問合せ | 19,800円〜 | ポイント・スタンプ | ○ | ○ | デザイン自由度が高いオリジナルアプリ |
LINE公式アカウントは最も手軽な選択肢
LINE公式アカウントのショップカード機能は、追加アプリのインストールが不要という大きなメリットがあります。日本のLINEユーザーは9,700万人を超えており、ほぼ全てのお客様がすでにLINEを使っています。
無料プランでも月200通までメッセージが送信でき、ショップカード機能は無制限に利用可能です。小規模店舗であれば無料プランで十分運用できます。
ただし、ポイントの細かい設定や高度な顧客分析には限界があります。シンプルなスタンプカード機能を手軽に始めたい店舗に最適です。
スタンプスは飲食店との相性が抜群
スタンプス(Stamps)は飲食店に特化したスタンプカードアプリです。お客様はアプリをインストールし、来店時にQRコードを読み取るだけでスタンプが貯まります。
無料プランでも基本的なスタンプカード機能が使えるため、まずは試してみたい店舗におすすめです。有料プランでは、来店回数に応じた自動クーポン配信や詳細な顧客分析が利用できます。
GMOおみせアプリは自店舗ブランドを強化できる
GMOおみせアプリは、自店舗専用のオリジナルアプリを作成できるサービスです。月額22,000円からと他のサービスより費用は高めですが、アプリのアイコンやデザインを自店舗仕様にカスタマイズできます。
複数店舗を展開しているチェーンや、ブランドイメージを大切にしたい店舗に向いています。ポイント管理、クーポン配信、予約機能、ニュース配信など機能も充実しています。
店舗規模別のポイントカードアプリの選び方

「どのアプリを選べばいいかわからない」という方のために、店舗規模別のおすすめを紹介します。
個人店・小規模店(1〜2店舗)はLINEかスタンプスがおすすめ
月間来客数が500人以下の個人店や小規模店舗であれば、まずはLINE公式アカウントのショップカード機能から始めるのがおすすめです。
選ぶポイントは以下のとおりです。
- 初期費用・月額費用がゼロまたは低コストであること
- 操作がシンプルで、ITに詳しくないスタッフでも運用できること
- お客様側の導入ハードルが低いこと(新しいアプリのインストールが不要など)
LINEのショップカードは、お客様のLINEアプリから直接利用できるため、追加アプリのインストールは不要です。「友だち追加」さえしてもらえれば、すぐにポイントカードとして機能します。
スタンプスも無料プランがあり、基本的なスタンプカード機能は十分に使えます。より細かいポイント設定や分析をしたい場合はスタンプスの有料プランを検討しましょう。
中規模店(3〜10店舗)はtoypoやスタンプスの有料プラン
複数店舗を運営している場合、店舗間でのポイント共通化や一括管理が必要になります。
中規模店舗で重視すべきポイントは以下のとおりです。
- 複数店舗の一括管理ができること
- 店舗ごとの来客データを比較分析できること
- 自動配信機能で運用の手間を減らせること
toypoは、来店頻度に応じたクーポンの自動配信が強みです。「30日以上来店がない顧客に自動でクーポンを送る」といった施策を設定しておけば、日々の運用負荷を大幅に減らせます。
大規模チェーン(11店舗以上)はGMOおみせアプリやUPLINK
11店舗以上のチェーンでは、自社ブランドのオリジナルアプリを持つメリットが大きくなります。
大規模チェーンで重視すべきポイントは以下のとおりです。
- 自社ブランドのアプリとして提供できること
- 大量の顧客データを一元管理・分析できること
- POSシステムとの連携が可能なこと
- セキュリティと運用サポートが充実していること
GMOおみせアプリやUPLINKは、自社ブランドのアプリを作成できるため、プラットフォームに依存しない顧客基盤を構築できます。
ポイントカードアプリで再来店率を上げる3つの運用テクニック

アプリを導入しただけでは成果は出ません。リピーターを増やすための運用テクニックを紹介します。
テクニック1:初回特典でアプリ登録率を高める
アプリの効果を最大化するには、まずお客様にアプリを登録してもらう必要があります。登録率を高めるための施策は以下のとおりです。
- 初回登録で即使えるクーポン(ドリンク1杯無料、100円引きなど)を用意する
- 会計時にスタッフが声かけを行う(「アプリ登録で本日のお会計から100円引きになります」)
- テーブルにQRコード付きPOPを設置する
- レシートにアプリ登録の案内を印刷する
目標は「来店客の30%以上にアプリ登録してもらうこと」です。声かけを徹底すれば、登録率50%以上も十分に達成可能です。
テクニック2:ゴールまでのステップを短くする
スタンプカードの心理学として重要なのが「ゴールの近さ」です。スタンプが20個で特典よりも、10個で特典の方が、お客様のモチベーションは維持されます。
効果的なポイント設計の例は以下のとおりです。
- ステップ1(3回来店):ドリンク1杯サービス
- ステップ2(7回来店):サイドメニュー1品サービス
- ステップ3(12回来店):メインメニュー500円引き
- ステップ4(20回来店):お食事券1,000円分プレゼント
短い間隔で「小さな報酬」を用意することで、お客様のモチベーションが途切れません。特に最初の特典までのハードルを低く設定するのがコツです。
テクニック3:休眠顧客への自動アプローチ
ポイントカードアプリの真価は、休眠顧客(一定期間来店がないお客様)への自動アプローチにあります。
具体的な設定例は以下のとおりです。
- 14日間未来店:「お待ちしています」のメッセージ配信
- 30日間未来店:期間限定クーポン(10%OFF)を自動配信
- 60日間未来店:特別クーポン(20%OFFまたは1品無料)を配信
こうした自動配信の仕組みを一度設定しておけば、休眠顧客の掘り起こしが手間なく継続的に行えます。実際にこの仕組みを導入した飲食店では、休眠顧客の約15〜25%が再来店したというデータもあります。
ポイントカードアプリの導入手順5ステップ

実際にアプリを導入する際の手順を、申し込みから運用開始まで5ステップで解説します。
ステップ1:自店舗に合ったアプリを選定する
まず、前述の比較表と店舗規模別の選び方を参考に、自店舗に最適なアプリを選びましょう。
選定時のチェックポイントは以下のとおりです。
- 予算(初期費用・月額費用)に合っているか
- 必要な機能が揃っているか
- 無料トライアルやデモがあるか
- サポート体制は充実しているか
迷ったら、まずLINE公式アカウントのショップカード機能を試してみることをおすすめします。無料で始められるため、リスクなくデジタル化の効果を実感できます。
ステップ2:アカウント開設と初期設定を行う
アプリを決めたら、アカウントを開設して初期設定を行います。主な設定項目は以下のとおりです。
- 店舗情報の登録(店名・住所・電話番号・営業時間)
- ポイントカードのデザイン設定
- ポイント付与ルールの設定(来店1回で1ポイントなど)
- 特典の設定(10ポイントでドリンク無料など)
- プッシュ通知のテンプレート作成
ステップ3:スタッフへの運用トレーニング
アプリの導入が成功するかどうかは、スタッフの声かけにかかっています。全スタッフに以下の内容を共有しましょう。
- アプリの基本操作方法(ポイント付与の手順)
- お客様への声かけトーク例
- よくある質問への回答方法
- トラブル時の対応フロー
トレーニングは実際のアプリを使って15〜30分程度で完了します。
ステップ4:店内の告知物を準備する
来店客にアプリの存在を知ってもらうための告知物を準備します。
- テーブルPOP(QRコード付き)
- レジ横のポスター
- メニュー表への案内挿入
- レシートへの印字
QRコードは、お客様が席に座っている間に読み取れるよう、テーブルごとに設置するのが効果的です。
ステップ5:運用開始後のPDCA改善
運用を開始したら、以下のKPIを毎月確認しましょう。
- アプリ登録率(来店客のうち何%が登録したか)
- ポイント利用率(付与ポイントのうち何%が利用されたか)
- 再来店率(アプリ登録者の再来店率)
- クーポン利用率(配信クーポンの使用率)
数値を見ながら、特典内容やクーポン配信のタイミングを調整していくことで、効果は着実に高まります。
来店時に口コミ投稿を促す仕組みの作り方

ポイントカードアプリと口コミ対策を連携させると、集客効果はさらに高まります。
ポイント付与と口コミ投稿を組み合わせる
お客様にポイントを付与するタイミングで、Google口コミの投稿もお願いする仕組みを作りましょう。
具体的な運用フローは以下のとおりです。
- 会計時にアプリでポイントを付与する
- 「本日のご感想をGoogleに投稿いただけると嬉しいです」と声をかける
- テーブルやレジ横にGoogle口コミ用のQRコードを設置する
- 口コミを投稿してくれたお客様にボーナスポイントを付与する
ポイント付与のタイミングはお客様の満足度が高い瞬間です。このタイミングで口コミをお願いすると、投稿率が大幅に上がります。
口コミとアプリの相乗効果で新規・リピーターの両方を獲得
ポイントカードアプリは「リピーター獲得」に強く、Google口コミは「新規集客」に強い施策です。この2つを連携させることで、集客の好循環が生まれます。
- Google口コミが増える → Googleマップで上位表示 → 新規客が増える
- 新規客にアプリ登録を促す → ポイントカードで再来店を促進 → リピーターが増える
- リピーターが口コミを投稿 → さらにGoogle口コミが増える → 新規客がさらに増える
この循環を回し続けることで、広告費をかけずに安定した集客基盤を構築できます。
まとめ:デジタルポイントカードでリピーターを増やそう

飲食店向けポイントカードアプリについて、改めて要点を整理します。
本記事のポイントまとめ
- 紙のスタンプカードは紛失率40〜60%。デジタル化で紛失問題を完全に解消できる
- 顧客データの自動蓄積とプッシュ通知が、デジタル化の最大のメリット
- 個人店にはLINEショップカードかスタンプスの無料プラン、中規模店にはtoypo、大規模チェーンにはGMOおみせアプリが最適
- 初回特典でアプリ登録率を高め、短いステップで小さな報酬を設定するのがコツ
- 休眠顧客への自動クーポン配信で、再来店率15〜25%を実現できる
- 口コミ投稿とポイント付与を連携させることで、新規集客とリピーター獲得の好循環が生まれる
まずは無料アプリから始めてみよう
まずは無料で始められるLINE公式アカウントやスタンプスから試してみてください。デジタル化の効果を実感できたら、より高機能なアプリへのステップアップを検討しましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. ポイントカードアプリの導入費用はどれくらいかかりますか?
A. LINE公式アカウントのショップカード機能やスタンプスの無料プランなど、初期費用・月額費用ともに無料で始められるサービスがあります。有料プランの場合、月額9,800〜22,000円程度が相場です。まずは無料プランで試し、効果を実感してから有料プランへの移行を検討するのがおすすめです。
Q. 紙のスタンプカードとデジタルポイントカードのどちらが良いですか?
A. デジタルポイントカードの方がおすすめです。紙のスタンプカードは紛失率が40〜60%と高く、顧客データも蓄積できません。デジタル化すれば紛失の心配がなく、来店データの自動蓄積やプッシュ通知による再来店促進が可能になります。初期費用無料のサービスも多いため、リスクなく移行できます。
Q. お客様にアプリをダウンロードしてもらうコツはありますか?
A. 最も効果的なのは「初回登録で即使えるクーポン」の提供です。ドリンク1杯無料や100円引きなど、その場で使える特典を用意しましょう。さらに、会計時にスタッフが直接声かけを行い、テーブルにQRコード付きPOPを設置すると登録率50%以上も達成可能です。LINE公式アカウントなら新たなアプリのインストールが不要で、登録ハードルが最も低くなります。
Q. ポイントカードアプリの導入でリピーターはどれくらい増えますか?
A. ポイントカードアプリを導入し適切に運用した飲食店では、再来店率が平均20〜30%向上したというデータがあります。特に休眠顧客への自動クーポン配信を設定すると、60日以上来店のなかったお客様の15〜25%が再来店するケースも報告されています。効果を最大化するには、ポイント設計と声かけの徹底が重要です。
Q. ポイントカードアプリとGoogle口コミ対策は同時にやるべきですか?
A. はい、同時に取り組むのが最も効果的です。ポイントカードアプリはリピーター獲得に、Google口コミは新規集客に強い施策です。ポイント付与のタイミングで口コミ投稿をお願いすると投稿率が上がり、口コミが増えるとGoogleマップで上位表示されて新規客が増え、その新規客がアプリ登録してリピーターになるという好循環が生まれます。


