「求人を出しても応募が来ない」「やっと採用できても、すぐ辞めてしまう」。飲食店オーナーにとって、人材確保は売上と同じくらい切実な問題です。
しかし、応募が集まらない原因の多くは「求人広告の書き方」にあります。時給や勤務時間を並べるだけの求人では、求職者の心に刺さりません。どんな職場で、どんな魅力があるのかを具体的に伝えることが重要です。
この記事では、飲食店の求人広告の書き方を7つのポイントで解説し、ホール・キッチン・店長候補のコピペOKテンプレートを掲載します。法令上のNG表現や主要求人媒体の比較も網羅していますので、ぜひ最後までお読みください。
自己紹介
元アフィリエイター。SEOアフィリエイトを武器に「お金借りる」「育毛剤 おすすめ」「わきが対策」などあらゆるBigキーワードにてSEO1位を獲得。2015年に起業後1年で年商1億円を突破。その後、飲食店のマーケティングにも携わり、Googleクチコミを1店舗で1万件を獲得。Webマーケティングの知識とGoogleクチコミの獲得ノウハウを元に、売上UPを目指す飲食店オーナーの方に広く伝えている。日本の素晴らしい食文化を世界の人にもっと知ってもらうこと、日本の外食産業で働く方の年収を1,000万円以上にするという目標を掲げて仕事に勤しんでる。
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株式会社WEBRIES 代表取締役
小宮 康利
応募が集まる飲食店の求人広告の書き方7つのポイント

求人広告の出来が、応募数を左右します。同じ時給・同じ立地でも、書き方次第で応募数に2〜3倍の差がつくことは珍しくありません。応募が集まる求人広告に共通する7つのポイントを解説します。
求人タイトルに「時給・シフト条件・職種」を明記する
求人広告で最も重要なのはタイトルです。求職者は一覧画面でタイトルだけを見て、クリックするかどうかを判断します。
悪い例と良い例を比較します。
- 悪い例:「ホールスタッフ募集!楽しい職場です」
- 良い例:「時給1,200円〜|週2日・1日3h〜OK|駅徒歩3分の居酒屋ホール」
良い例には、求職者が最も知りたい「時給」「シフトの自由度」「勤務地の利便性」「職種」が盛り込まれています。曖昧な「楽しい職場」のような表現は説得力がありません。数字と具体的な条件で語りましょう。
仕事内容を「1日の流れ」で具体的に描写する
「ホール業務全般」だけでは、未経験者は仕事のイメージが湧きません。1日の流れを時系列で書くと、応募のハードルが大幅に下がります。
例えば、以下のように書きます。
- 17:00 出勤・テーブルセッティング
- 17:30 オープン・お客様のご案内とオーダー受け
- 20:00 ピークタイム・料理の配膳とドリンク作り
- 22:00 ラストオーダー・片付け
- 22:30 退勤
「自分にもできそうだ」と思ってもらうことが、応募につながる第一歩です。
時給だけでなく「働く魅力」を3つ以上打ち出す
時給の高さだけで勝負すると、より高い時給の求人が出た瞬間に応募が止まります。時給以外の魅力を最低3つは打ち出しましょう。
飲食店で打ち出せる魅力の例を挙げます。
- まかない無料(メニューから好きなもの1品選べる)
- 交通費全額支給
- 髪色・ネイル自由
- 友人との同時応募OK
- シフト提出は1週間ごと(融通が利きやすい)
- 社員登用制度あり
- 調理スキルが身につく(料理教室に通うより実践的)
「働いたら何が得られるか」を明確にすることが、応募率を上げるカギです。
コピペで使える飲食店求人広告テンプレート3選

そのまま使える求人広告テンプレートを、ホールスタッフ・キッチンスタッフ・店長候補の3パターンで用意しました。自店の情報に置き換えてお使いください。
ホールスタッフ向けテンプレート
以下のテンプレートは、未経験者歓迎のホールスタッフ求人を想定しています。
【求人タイトル】
時給1,200円〜|週2日・1日3h〜OK|駅チカ居酒屋のホールスタッフ
【仕事内容】
お客様のご案内、オーダー受け、料理・ドリンクの配膳、レジ対応、テーブルの片付けをお願いします。マニュアルがあるので未経験でも安心です。最初の2週間は先輩スタッフがマンツーマンで教えます。
【給与】
時給1,200円〜(研修期間1ヶ月は時給1,150円)
22時以降は時給25%UP
【勤務時間】
17:00〜23:00のうち3時間以上。週2日からOK。シフトは1週間ごとの提出です。テスト期間の休み相談も大歓迎。
【待遇・福利厚生】
まかない無料/交通費全額支給/制服貸与/髪色自由/友人との同時応募OK
【こんな方におすすめ】
飲食バイト未経験の方/接客が好きな方/学校帰りに働きたい学生さん
ポイントは「研修制度の明記」と「シフトの柔軟性」です。未経験者が感じる不安を先回りして解消します。
キッチンスタッフ・店長候補向けテンプレート
キッチンスタッフと店長候補の求人は、スキルアップやキャリアパスを打ち出すことが重要です。
【キッチンスタッフ向け】
【求人タイトル】
時給1,250円〜|和食の技術が学べる|調理補助からスタートOK
【仕事内容】
仕込み、盛り付け、調理補助からスタートし、経験に応じて焼き場・揚げ場をお任せします。料理長が基礎から教えますので、包丁を持ったことがない方も歓迎です。
【キャリアパス】
調理補助 → ポジション担当 → 副料理長 → 料理長(実績あり:入社2年で副料理長に昇格したスタッフがいます)
【店長候補向け】
【求人タイトル】
月給28万円〜|店長候補募集|独立支援制度あり|繁盛イタリアン
【仕事内容】
ホール・キッチン業務に加え、シフト管理、食材発注、売上管理をお任せします。半年〜1年で店長としてお店の運営全般をお任せする予定です。
【将来のキャリア】
店長 → エリアマネージャー → 独立支援制度で自分のお店を持つことも可能です。過去3名が独立を果たしています。
店長候補の求人では「将来のビジョン」を示すことが応募の決め手になります。
求人広告で避けるべきNG表現と法令上の注意点

求人広告には法律で禁止されている表現があります。知らずに使うと罰則の対象になるだけでなく、企業イメージも損ないます。必ず確認してください。
性別・年齢を制限する表現は法律違反になる
男女雇用機会均等法と雇用対策法により、求人広告で性別や年齢を制限する表現は原則として禁止されています。
NG表現の具体例を挙げます。
- 性別制限:「女性歓迎」「男性スタッフ活躍中」→ 間接的な性別制限と見なされます
- 年齢制限:「35歳以下の方」「若い方歓迎」→ 年齢制限は原則禁止です
- 国籍制限:「日本人のみ」→ 国籍を理由にした採用制限は不当差別にあたります
例外として、年齢制限が認められるケースがあります。定年年齢を上限とする場合や、労働基準法で18歳未満の深夜労働が禁止されている場合などです。判断に迷ったら、最寄りのハローワークに相談しましょう。
給与・待遇の「盛りすぎ」もトラブルの原因になる
応募を集めたいあまり、実態と異なる条件を掲載することは絶対に避けてください。職業安定法では、求人広告に虚偽の内容を記載することを禁じています。
注意すべきポイントを整理します。
- 時給の表記:「時給1,500円〜」と書いて実際は深夜手当込みの場合はNG。基本時給を明示してください
- 「月収例」の計算根拠:月収例を記載する場合は、勤務日数と時間を明示する必要があります
- 試用期間の条件:試用期間中の時給が異なる場合は必ず明記してください
- 固定残業代:固定残業代を含む場合は、時間数と金額を明示する義務があります
入社後に「話が違う」と感じたスタッフは、即座に退職します。正確な情報を伝えることが、結果として定着率の向上につながります。
検索されやすい求人タイトルの作り方

求人サイト内でもGoogleでも、検索されやすいタイトルをつけることで露出が増え、応募数が伸びます。SEOの基本を求人広告にも応用しましょう。
求職者が実際に検索するキーワードを盛り込む
求職者がどんなキーワードで仕事を探しているかを把握し、タイトルに盛り込むことが重要です。
飲食店バイトの求職者がよく検索するキーワードを紹介します。
- 「飲食店 バイト 未経験」
- 「居酒屋 バイト 週2」
- 「カフェ バイト 髪色自由」
- 「飲食 正社員 ボーナスあり」
- 「レストラン キッチン 初心者OK」
これらのキーワードを自然な形でタイトルに組み込みます。例えば「未経験OK|週2〜の居酒屋ホールバイト|髪色自由」のようにすると、複数のキーワードに対応できます。
エリア名と駅名をタイトルに含める
求職者は「渋谷 バイト 飲食」「新宿駅 居酒屋 バイト」のように、エリア名を含めて検索するのが一般的です。
タイトルにエリア名を含める際のポイントは以下のとおりです。
- 最寄り駅名と徒歩分数を入れる(例:「新宿駅徒歩5分」)
- 有名なランドマークがあれば併記する(例:「渋谷109近く」)
- 求人媒体によってはタイトル文字数に制限があるため、最も検索されやすいエリア名を優先する
- 複数路線が利用可能な場合は、乗降客数の多い路線の駅名を採用する
タイトルにエリア名を含めるだけで、求人サイト内の検索結果での表示回数が平均30〜50%増加するというデータもあります。
求人広告の改善と同時に、お店の「見られ方」も整えましょう。求職者の多くがGoogle検索やGoogleマップで応募先の口コミを確認しています。口コミPLUSなら、飲食店のGoogle口コミ管理と評価向上をプロがサポートします。採用力を高めたい飲食店オーナー様は、ぜひご相談ください。
主要求人媒体の特徴比較と選び方

求人広告を掲載する媒体選びも、応募数を左右する重要な要素です。主要な求人媒体の特徴を比較し、自店に合った媒体を選びましょう。
大手求人サイト4社の特徴と費用を比較する
飲食店が利用する主要求人媒体を比較します。
- タウンワーク:知名度が高く、幅広い年齢層にリーチできます。紙面とWebの同時掲載が可能です。掲載費は1週間あたり約1〜10万円(エリアにより変動)
- バイトル:若年層(10〜20代)に強い媒体です。動画掲載ができるため、職場の雰囲気を伝えやすいのが特徴です。応募課金型プランもあり、掲載費は約2〜15万円
- マイナビバイト:大学生の利用率が高く、学生アルバイトの採用に向いています。掲載費は約2〜8万円
- Indeed:求人検索エンジンで、無料掲載も可能です。有料のスポンサー求人にすると表示回数が増加します。クリック課金型で1クリック約50〜200円
予算が限られている場合は、まずIndeedの無料掲載とGoogleビジネスプロフィールの求人投稿から始めることをおすすめします。
SNS・Googleビジネスプロフィールを活用した無料求人
有料媒体だけに頼る必要はありません。無料で求人情報を発信できるチャネルを活用しましょう。
- Googleビジネスプロフィール:投稿機能で求人情報を掲載できます。お店を検索した求職者の目に自然と入るのがメリットです
- Instagram:ストーリーズやリール動画で職場の日常を発信します。「#飲食店バイト」「#カフェ求人」などのハッシュタグを活用しましょう
- X(旧Twitter):急募の案件に向いています。拡散力が高く、フォロワー以外にも届く可能性があります
- LINE公式アカウント:既存のお客様に向けた求人告知に効果的です。「お客様からスタッフへ」の転換は定着率も高い傾向にあります
SNS求人の最大のメリットは「職場のリアルな雰囲気」を伝えられることです。作り込んだ求人広告では伝わらない日常風景が、応募の決め手になることがあります。
Google口コミが求人にも影響する理由と対策

飲食店の口コミは、集客だけでなく採用にも大きな影響を及ぼします。求職者が応募前にお店の口コミをチェックする時代だからこそ、口コミ管理は採用戦略の一部です。
求職者は応募前にGoogleマップで口コミを見ている
リクルートの調査によると、アルバイト応募者の約82%が「応募前に勤務先の口コミや評判を確認する」と回答しています。確認先として最も多いのがGoogleマップの口コミです。
求職者が口コミで見ているポイントを整理します。
- 星の数(総合評価):4.0以上なら安心、3.5以下だと不安に感じる求職者が多いです
- 「スタッフの対応」に関する記述:「店員さんが明るくて気持ちよかった」という口コミは「ここで働きたい」という気持ちにつながります
- オーナーの口コミ返信:丁寧に返信しているお店は「オーナーが誠実そう」「スタッフを大切にしてくれそう」と感じてもらえます
- ネガティブな口コミへの対応:クレームに逆ギレしているお店には、誰も応募したくありません
口コミは「お客様へのメッセージ」であると同時に「未来のスタッフへのメッセージ」です。
口コミ評価を上げて「応募したくなるお店」を作る
口コミ評価を向上させるための具体的な施策を紹介します。
- 会計時に「よろしければGoogleで口コミをお願いします」と一言添える
- QRコード付きのPOPをテーブルやレジ横に設置する
- すべての口コミに丁寧に返信する(特にネガティブな口コミには誠実に対応する)
- 口コミの内容をスタッフ全員で共有し、サービス改善に活かす
- 「口コミでお褒めの言葉をいただきました」とスタッフに伝え、モチベーション向上につなげる
口コミ件数の増加と評価の向上は、Googleマップでの検索順位にもプラスに働きます。集客と採用の両方に効く一石二鳥の施策です。口コミ管理を本格的に始めたい場合は、専門ツールの導入を検討しましょう。
飲食店の求人広告を改善するチェックリスト

最後に、求人広告を公開する前に確認すべきチェックリストをまとめます。このリストを使って、自店の求人広告を見直してみてください。
掲載前に確認すべき10項目
以下の10項目をすべてクリアしているか確認しましょう。
- タイトルに時給・シフト条件・職種・エリア名が含まれているか
- 仕事内容が1日の流れや具体的な業務内容で書かれているか
- 時給以外の魅力(まかない、シフト柔軟性など)が3つ以上あるか
- 研修制度やフォロー体制が明記されているか
- 性別や年齢を制限する表現が含まれていないか
- 給与や待遇に虚偽や誇張がないか
- 試用期間の条件が明記されているか
- スタッフの写真や声が掲載されているか
- 応募方法がわかりやすく案内されているか
- スマートフォンで見ても読みやすいレイアウトになっているか
公開後の効果測定と改善サイクルを回す
求人広告は「出して終わり」ではありません。効果を測定し、改善を繰り返すことが重要です。
確認すべき指標は以下のとおりです。
- 表示回数:求人が何回閲覧されたか
- 応募率:表示回数に対する応募数の割合(目安は1〜3%)
- 面接率:応募者のうち面接に来た割合
- 採用率:面接者のうち採用に至った割合
- 定着率:採用後3ヶ月時点での在籍率
表示回数が少なければタイトルとキーワードの見直し、応募率が低ければ仕事内容と待遇の書き方の改善、面接率が低ければ応募後の連絡スピードの改善が必要です。2週間ごとにデータを確認し、改善を繰り返しましょう。
求人広告の改善だけでなく、お店の口コミ評価の向上も採用力の強化に直結します。口コミPLUSは、飲食店専門のGoogle口コミ管理・MEO対策サービスです。口コミ評価を高めて「お客様にも求職者にも選ばれるお店」を実現したい方は、お気軽にご相談ください。
まとめ:求人広告は「求職者目線」で書くだけで応募数が変わる

飲食店の求人広告の書き方とテンプレートを解説しました。最後にポイントを振り返ります。
- 求人タイトルには「時給・シフト条件・職種・エリア名」を必ず盛り込む
- 仕事内容は1日の流れで具体的に描写し、未経験者の不安を解消する
- 時給だけでなく「働く魅力」を3つ以上打ち出して差別化する
- テンプレートを活用し、ホール・キッチン・店長候補それぞれに最適な訴求をする
- 性別・年齢制限の表現や給与の盛りすぎは法律違反のリスクがある
- 求人媒体は特徴を理解したうえで、無料チャネルも併用する
- Google口コミの評価は求職者の応募判断に直結する
- 掲載後は効果測定と改善を繰り返すことで応募率が向上する
求人広告を改善するだけで、応募数は確実に増えます。まずはこの記事のテンプレートをコピペして、自店の情報に書き換えるところから始めてみてください。同時に、お店のGoogle口コミ評価を高めることで、集客と採用の両方を強化できます。
よくある質問(FAQ)
Q. 飲食店の求人広告に「若い方歓迎」と書いても大丈夫ですか?
A. 雇用対策法により、求人広告で年齢を制限する表現は原則禁止されています。「若い方歓迎」「35歳以下」といった表現はNGです。代わりに「未経験歓迎」「学生歓迎」など、年齢以外の属性で対象者を示しましょう。例外として、定年年齢を上限とする場合などは認められますが、判断に迷う場合はハローワークに相談することをおすすめします。
Q. 求人広告にかける予算がない場合はどうすればよいですか?
A. 無料で掲載できる媒体を活用しましょう。Indeedは無料掲載が可能で、Googleビジネスプロフィールの投稿機能でも求人情報を発信できます。さらにInstagramやX(旧Twitter)などのSNSで職場の日常風景を発信すれば、費用をかけずに求職者へアプローチできます。まずは無料チャネルから始めて、効果を見ながら有料媒体への投資を検討するのがおすすめです。
Q. 飲食店の求人で応募が来やすい曜日や時間帯はありますか?
A. 求人サイトのデータによると、求職者の閲覧数が最も多いのは日曜日の夜(20時〜23時)と月曜日の朝です。週末に「来週からバイトを探そう」と考える求職者が多いためです。求人を新規掲載するタイミングを日曜日の午前中にすると、表示順位が上がった状態で閲覧のピークを迎えられます。
Q. 求人広告に写真を載せたいですがスタッフに断られました。どうしたらよいですか?
A. スタッフの肖像権を尊重しつつ、写真の効果を得る方法はあります。料理の盛り付け写真、清潔感のある店内の風景、まかないの写真などスタッフの顔が映らないカットでも職場の雰囲気は十分に伝わります。それでも人物写真を使いたい場合は、手元だけや後ろ姿の写真を活用するか、同意してくれるスタッフにのみ依頼しましょう。
Q. Google口コミの評価が低い場合、求人にどのくらい影響しますか?
A. リクルートの調査ではアルバイト応募者の約82%が応募前に口コミを確認しています。星3.5以下のお店は「職場環境に問題があるのでは」と不安を感じる求職者が多く、応募率が明らかに下がります。逆に星4.0以上で丁寧な口コミ返信があるお店は、求職者に安心感を与え、応募率の向上につながります。口コミ管理は採用戦略の一部として取り組むべきです。


