「求人を出しているのに、まったく応募が来ない」「せっかく採用しても、初日で来なくなった」。飲食店オーナーの多くが、アルバイト採用に苦戦しています。
帝国データバンクの2025年調査によると、飲食業の非正社員の人手不足割合は67.5%で全業種ワースト1位です。しかし、同じエリアでも「常に応募が来る店」と「まったく来ない店」に分かれるのが現実です。その差は、採用のコツを知っているかどうかにあります。
この記事では、飲食店がアルバイトを確実に採用するための具体的なコツを8つに厳選して解説します。求人広告の書き方から面接術、採用コスト削減まで、明日から使えるノウハウをお伝えします。
自己紹介
元アフィリエイター。SEOアフィリエイトを武器に「お金借りる」「育毛剤 おすすめ」「わきが対策」などあらゆるBigキーワードにてSEO1位を獲得。2015年に起業後1年で年商1億円を突破。その後、飲食店のマーケティングにも携わり、Googleクチコミを1店舗で1万件を獲得。Webマーケティングの知識とGoogleクチコミの獲得ノウハウを元に、売上UPを目指す飲食店オーナーの方に広く伝えている。日本の素晴らしい食文化を世界の人にもっと知ってもらうこと、日本の外食産業で働く方の年収を1,000万円以上にするという目標を掲げて仕事に勤しんでる。
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株式会社WEBRIES 代表取締役
小宮 康利
飲食店でアルバイトが採用できない3つの根本原因

まずは、なぜ飲食店のアルバイト採用が難しいのかを正しく理解しましょう。原因がわかれば、対策が見えてきます。
給与・シフト・職場イメージの3大ハードル
飲食店のバイト採用が苦戦する原因は、大きく3つに集約されます。
1つ目は給与水準の問題です。飲食店のアルバイト平均時給は都市部で1,100〜1,300円ですが、コンビニやアパレルなど競合する業種と大差がありません。「体力的にきつい割に給与が同じ」と感じた求職者は、他業種に流れてしまいます。
2つ目はシフトの柔軟性です。土日祝日やディナータイムの出勤が前提の飲食店は、学生やWワーカーから敬遠されがちです。「週3日以上・土日どちらか必須」という条件が、応募のハードルを上げています。
3つ目は職場イメージです。「飲食バイト=きつい・汚い・厳しい」というネガティブなイメージが根強く残っています。実態と異なるとしても、このイメージを払拭しなければ応募にはつながりません。
求職者が応募先を選ぶ基準を理解する
採用を成功させるには、求職者の視点に立つことが不可欠です。マイナビの「アルバイト就業意識調査(2025年)」によると、アルバイト先を選ぶ際に重視するポイントの上位は以下のとおりです。
- 1位:自宅から近い(72.3%)
- 2位:シフトの融通が利く(68.1%)
- 3位:時給が高い(64.7%)
- 4位:職場の雰囲気が良さそう(58.2%)
- 5位:仕事内容が明確(47.5%)
注目すべきは「職場の雰囲気」が4位に入っている点です。求人広告や口コミから伝わる雰囲気が、応募の決め手になっています。時給だけの勝負では限界があることがわかります。
応募が殺到する求人広告の書き方5つのポイント

求人広告の書き方を変えるだけで、応募数は劇的に変わります。「何を」「どう書くか」の具体的なポイントを解説します。
求人タイトルで差がつく具体的な書き方
求人広告において、タイトルは最も重要な要素です。求職者がスマホで求人を閲覧する際、タイトルだけで「読むか・スルーするか」を判断します。
効果が出ないタイトルと効果的なタイトルを比較します。
- NG例:「ホールスタッフ急募!楽しい職場です」
- OK例:「時給1,250円〜|週2日・3h〜OK|髪色自由のカフェstaff」
ポイントは3つです。まず時給を先頭に持ってくること。次にシフト条件を具体的に示すこと。そして求職者が気にする「自由度」をアピールすることです。
「急募」「アットホーム」「やりがい」といった抽象的な言葉は避けてください。これらの言葉は求職者に「人が辞めてばかりの職場なのでは」という印象を与えかねません。
待遇・仕事内容の書き方で応募率を1.5倍にする方法
求人本文では、求職者が不安に感じるポイントを先回りして解消することが重要です。以下の要素を必ず盛り込みましょう。
- 具体的な仕事内容:「ホール業務」ではなく「オーダー取り・配膳・レジ対応が中心。調理補助なし」と書きます
- 研修制度:「入社後2週間は先輩スタッフが横についてマンツーマンで教えます」
- シフト例:「大学生Aさん:月・水・金の18時〜22時で週3日勤務」と実例を示します
- まかない情報:「1食200円で店長の手作りまかないが食べられます(メニュー例つき)」
- 職場の写真:スタッフの笑顔、店内の雰囲気、まかないの写真を3枚以上掲載します
写真付きの求人は写真なしに比べて応募率が約1.5倍になるというデータがあります。スマホで撮影した自然な写真のほうが、プロ撮影のきれいすぎる写真よりも信頼されます。
主要求人媒体を徹底比較|コスパ最強の選び方

求人広告を出す媒体の選び方も、採用成功の大きなカギを握ります。それぞれの特徴を理解して、自店に合った媒体を選びましょう。
有料求人媒体4社の特徴と費用を比較
飲食店のアルバイト採用でよく使われる主要求人媒体を比較します。
タウンワークは地域密着型の求人媒体です。紙媒体とWebの同時掲載が可能で、特に地方エリアでの認知度が高いです。掲載費用は1週間で2〜8万円が目安です。30代以上の主婦・パート層に強い特徴があります。
バイトルはスマホアプリの利用者が多く、10〜20代の若年層に圧倒的なリーチ力があります。動画掲載機能があり、職場の雰囲気を伝えやすいです。掲載費用は1週間で2.5〜10万円です。
マッハバイトは「採用祝い金」が特徴の媒体です。応募者にとって金銭的なインセンティブがあるため、応募のハードルが低くなります。成果報酬型のため、採用が決まるまで費用が発生しません。1件あたり5,000〜1万円が目安です。
Indeedは世界最大の求人検索エンジンで、無料掲載も可能です。クリック課金型の有料掲載なら表示回数を大幅に増やせます。月額1〜5万円から始められ、予算に応じた運用が可能です。
無料で使える求人チャネルを最大限活用する
有料媒体だけに頼る必要はありません。無料で活用できる求人チャネルを紹介します。
- Googleビジネスプロフィール:投稿機能を使って「スタッフ募集中」の情報を発信できます。Googleマップで店舗を見つけた求職者にダイレクトに届きます
- Instagram / TikTok:スタッフの日常やまかない動画を投稿することで「この店で働きたい」という気持ちを醸成できます
- 店頭ポスター:来店客や通行人への訴求に効果的です。QRコードを掲載して応募フォームに直接誘導しましょう
- ハローワーク:完全無料で求人掲載できます。パート・主婦層の応募が見込めます
- 自社ホームページの採用ページ:SEO対策を施せば「エリア名+飲食店+バイト」で検索した求職者に直接アプローチできます
有料媒体と無料チャネルを組み合わせることで、採用コストを大幅に削減できます。
面接で「当たり人材」を見極める質問術

応募が来ても、面接で適切な見極めができなければ早期離職につながります。飲食店バイトの面接で使える質問術を解説します。
面接で必ず聞くべき5つの質問
飲食店アルバイトの面接では、以下の5つの質問が効果的です。
- 「前のバイト先を辞めた理由を教えてください」:人間関係のトラブルが原因で短期離職を繰り返していないかを確認します
- 「土日や年末年始のシフトはどの程度入れますか?」:繁忙期の戦力になるかどうかを事前に把握します
- 「接客で大切だと思うことは何ですか?」:接客への意識や姿勢を見極めます。正解の有無より考えて答えられるかがポイントです
- 「いつからどのくらいの期間働けますか?」:3ヶ月未満で辞める予定の方は教育コストが回収できないリスクがあります
- 「何か質問はありますか?」:働く意欲が高い人ほど具体的な質問(まかないの内容、シフトの決め方など)をしてきます
定着率を上げるための面接時の工夫
面接は「選ぶ場」であると同時に「選ばれる場」でもあります。以下の工夫で応募者の入社意欲を高めましょう。
- 店内を案内する:実際の職場を見せることで入社後のギャップを減らせます。キッチンやバックヤードも見せると透明性が伝わります
- 既存スタッフと話す時間を設ける:「実際に働いている人の声」が最も信頼されます。2〜3分の雑談でも効果があります
- 面接結果を当日〜翌日に伝える:優秀な応募者ほど複数の求人に同時応募しています。連絡が遅いと他店に取られます
- 初出勤日の持ち物と服装を具体的に伝える:「何を準備すればいいかわからない」という不安を解消します
面接後に「この店で働きたい」と思ってもらえるかどうかが、内定辞退を防ぐカギです。
面接で好印象を持ってもらうには「お店の評判」も重要です。求職者の82%が応募前にGoogle口コミをチェックしています。口コミPLUSなら、Google口コミの管理から評価向上まで飲食店の採用力強化をサポートします。
Google口コミが採用に与える影響と対策

見落とされがちですが、Google口コミは採用活動に大きな影響を与えます。口コミを採用の武器に変える方法を解説します。
求職者の82%が応募前に口コミを確認している事実
リクルートの調査によると、アルバイト応募者の約82%が「応募前に勤務先の口コミや評判をネットで確認する」と回答しています。特にGoogleマップの口コミは、実名のお客様が書いた生の声として高い信頼性があります。
口コミ評価が採用に与える具体的な影響を整理します。
- 星4.0以上の店舗は応募率が平均28%高い
- 「スタッフの接客が素晴らしい」という口コミは求職者の応募意欲を高める
- 口コミへの丁寧な返信は「オーナーが人を大切にしている」というメッセージになる
- 逆に「スタッフがイライラしている」「教育が行き届いていない」という口コミは応募を遠ざける
口コミはお客様へのメッセージであると同時に、未来のスタッフへのメッセージでもあるのです。
口コミ評価を上げて「働きたい店」になる方法
口コミ評価を採用に活かすための具体的な施策を紹介します。
- 会計時に「お気に召していただけたら、ぜひ口コミをお願いします」と自然にお声がけする
- テーブルやレジ横にQRコード付きのPOPを設置する
- すべての口コミに24時間以内に感謝の返信をする
- ネガティブな口コミには誠実に対応し、具体的な改善策を示す
- 「スタッフの対応」に関する良い口コミを求人広告に引用する
口コミ評価が上がれば、Googleマップでの検索順位も向上します。集客力アップと採用力アップの一石二鳥です。
SNS採用・リファラル採用で採用コストを削減する

求人媒体への掲載費を抑えながら、質の高い人材を集める方法があります。SNS採用とリファラル採用の活用法を解説します。
Instagram・TikTokを使った採用ブランディング
SNSは集客だけでなく採用にも強力なツールです。特にInstagramとTikTokは10〜20代のアルバイト層に直接リーチできます。
採用に効くSNS投稿の例を紹介します。
- まかない紹介動画:「今日のまかないは特製カルボナーラ!」と短い動画で紹介します。無料のまかないは求職者にとって大きな魅力です
- スタッフの1日密着:「ホールスタッフの18時〜22時をお見せします」と実際の業務を紹介します。仕事内容が具体的にイメージできます
- バイト仲間の雰囲気:スタッフ同士が楽しそうに会話している姿やイベントの様子を投稿します
- 店長のメッセージ:「こんな人と一緒に働きたい」「うちの店のいいところ」を店長自身の言葉で語ります
SNSのプロフィール欄に「スタッフ募集中!DMでお気軽に」と記載するだけでも、応募のきっかけになります。
リファラル採用(紹介制度)で採用単価を半分にする
リファラル採用とは、既存スタッフの紹介で新しい人材を採用する方法です。求人媒体を使わないため、採用コストを大幅に削減できます。
リファラル採用のメリットは以下のとおりです。
- 採用コストが求人媒体利用時の約半分で済む
- 既存スタッフが「この人なら大丈夫」と判断した人材なので、ミスマッチが起きにくい
- 入社時点で知り合いがいるため、職場に馴染みやすく定着率が高い
- 紹介者のモチベーションも向上する
効果的なリファラル制度の設計ポイントは、紹介者と入社者の双方にインセンティブを設けることです。「紹介者に5,000円・入社者に5,000円の商品券」「紹介者に時給50円アップ」など、具体的なリワードを設定しましょう。紹介された人材が3ヶ月以上定着した時点で支給する条件にすると、質の高い紹介が集まります。
採用後の定着率を上げる仕組みづくり

採用がゴールではありません。入社後の定着こそが、採用コストを回収し安定した店舗運営を実現するカギです。
入社1ヶ月の「初期離職」を防ぐ3つの施策
飲食店アルバイトの離職が最も多いのは入社1ヶ月以内です。この期間を乗り越えられる仕組みを作りましょう。
- バディ制度の導入:新人1名に先輩1名を「バディ」として指名します。業務の質問だけでなく「休憩中の話し相手」にもなってもらいます。孤立感をなくすことが最大の離職防止策です
- 段階的な業務習得シート:「1日目:レジ打ちのみ」「3日目:ドリンク提供を追加」「1週間目:料理の配膳を開始」のように、習得スケジュールを可視化します。全体像が見えると安心感につながります
- 1週間・2週間・1ヶ月の個別面談:「困っていることはないか」「ペースは大丈夫か」を直接聞きます。小さな不満が大きな不満になる前に対処できます
昇給制度とキャリアパスの明示で長期定着を実現する
長く働いてもらうには、「頑張りが報われる」実感が必要です。以下の仕組みを整えましょう。
- 昇給基準の可視化:「スキルチェックシートの項目を8割クリアしたら時給50円アップ」など、客観的な基準を設けます
- 役職の設定:「リーダー」「トレーナー」「時間帯責任者」など、アルバイトにも役割を与えます。責任感と同時にやりがいが生まれます
- 社員登用制度:アルバイトから正社員へのステップアップが可能であることを明示します。将来のキャリアが見える職場は長期定着につながります
- 表彰制度:月間MVPを選出して食事券や商品券を贈呈します。小さな承認の積み重ねがモチベーションを維持します
時給を競合より50円上げるコストは月額で数万円ですが、採用し直すコストに比べれば圧倒的に安いです。定着への投資は最もコスパの高い採用戦略といえます。
採用力の強化には「お店の評判」が欠かせません。口コミPLUSは飲食店専門の口コミ・MEO対策サービスです。Google口コミの管理から評価向上、MEO対策まで一貫してサポートします。「応募が来ない」「すぐ辞める」とお悩みの飲食店オーナー様は、ぜひご相談ください。
まとめ:飲食店のアルバイト採用は「戦略」で差がつく

飲食店のアルバイト採用を成功させるコツを8つの視点から解説しました。最後にポイントを振り返ります。
- 採用難の3大原因は「給与」「シフト」「職場イメージ」であり、求人広告で先回りして解消する
- 求人タイトルには時給・シフト条件・自由度を具体的に書く
- 求人媒体はターゲット層に合わせて選び、無料チャネルも併用してコストを抑える
- 面接は「選ぶ場」であると同時に「選ばれる場」。店内案内やスタッフとの対話で入社意欲を高める
- Google口コミは求職者の82%がチェックしている。口コミ評価の向上は採用力に直結する
- SNS採用・リファラル採用の活用で、採用コストを大幅に削減できる
- 入社1ヶ月の初期離職を防ぐ仕組みと、昇給・キャリアパスの明示が長期定着のカギ
人手不足は飲食業界全体の課題ですが、正しいコツを実践すれば採用状況は必ず改善します。まずは「求人広告の書き直し」と「Google口コミの改善」から始めてみてください。この2つは今日から着手でき、効果が出やすい施策です。応募が来る仕組みを作り、安定した店舗運営を実現しましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. 飲食店のアルバイト採用にかかる費用の相場はいくらですか?
A. 求人媒体を利用する場合、1名あたりの採用単価は3〜10万円が相場です。タウンワークやバイトルなどの掲載課金型は1週間2〜10万円、マッハバイトなどの成果報酬型は1件5,000〜1万円が目安です。Indeedの無料掲載やSNS、リファラル採用を併用すれば、採用単価を半分以下に抑えることも可能です。
Q. 求人を出しても応募がゼロの場合、まず何を見直すべきですか?
A. まず求人タイトルを見直してください。「急募」「アットホーム」などの抽象的な言葉を避け、時給・シフト条件・自由度(髪色自由など)を具体的に記載しましょう。次に写真の有無を確認します。スタッフの笑顔やまかないの写真を追加するだけで、応募率が約1.5倍になるケースがあります。
Q. アルバイトの面接で「この人は長続きしそう」と見極めるコツはありますか?
A. 前職の退職理由を聞くことが最も有効です。「人間関係が合わなかった」を繰り返す方は、どの職場でも同じ理由で辞めるリスクがあります。また「何か質問はありますか?」と聞いた際に、シフトの組み方やまかないの内容など具体的な質問をしてくる方は、実際に働くイメージができており定着しやすい傾向があります。
Q. SNS採用は具体的にどう始めればいいですか?
A. まずInstagramのアカウントでまかない紹介やスタッフの日常を週2〜3回投稿することから始めましょう。プロフィール欄に「スタッフ募集中!DMでお気軽に」と記載するだけでも応募のきっかけになります。TikTokでは「バイトの1日」を60秒以内の動画にまとめると、若年層への訴求力が高まります。投稿の質より継続が重要です。
Q. Google口コミの評価を上げると本当に採用に効果がありますか?
A. はい、効果があります。リクルートの調査では求職者の約82%が応募前に勤務先の口コミを確認しています。星4.0以上の飲食店は応募率が平均28%高いというデータもあります。特に「スタッフの対応が良い」という口コミは、求職者にとって働きやすい職場の証拠になります。口コミへの丁寧な返信も「人を大切にする店」というメッセージとして伝わります。


