「ローカルパックに自分のお店を表示させたい」。飲食店を経営する方なら、一度はそう思ったことがあるはずです。
ローカルパックとは、Google検索でマップとともに表示される上位3店舗の枠のことです。ここに表示されるかどうかで、来店数は大きく変わります。
しかし、ローカルパックの表示条件を正しく理解している飲食店オーナーは多くありません。「なぜ競合店は表示されて自店は出ないのか」という疑問を抱えている方も多いでしょう。
この記事では、ローカルパックの表示条件を飲食店向けにわかりやすく解説します。表示される仕組みから具体的な対策まで、読み終えた直後から実践できる内容をまとめました。
自己紹介
元アフィリエイター。SEOアフィリエイトを武器に「お金借りる」「育毛剤 おすすめ」「わきが対策」などあらゆるBigキーワードにてSEO1位を獲得。2015年に起業後1年で年商1億円を突破。その後、飲食店のマーケティングにも携わり、Googleクチコミを1店舗で1万件を獲得。Webマーケティングの知識とGoogleクチコミの獲得ノウハウを元に、売上UPを目指す飲食店オーナーの方に広く伝えている。日本の素晴らしい食文化を世界の人にもっと知ってもらうこと、日本の外食産業で働く方の年収を1,000万円以上にするという目標を掲げて仕事に勤しんでる。
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株式会社WEBRIES 代表取締役
小宮 康利
ローカルパックの表示条件を理解するための基礎知識

まずはローカルパックとは何かを正しく理解しましょう。仕組みを知ることが、対策の第一歩になります。
ローカルパックとは何か
ローカルパックとは、Googleで地域性のあるキーワードを検索した際に表示されるマップ付きの枠です。「渋谷 居酒屋」「新宿 ラーメン」などと検索すると、検索結果の上部にGoogleマップと3件の店舗情報が表示されます。
この3件の枠を「ローカルパック」や「3パック」と呼びます。マップ枠に表示されると、通常の検索結果よりも圧倒的にユーザーの目に留まりやすくなります。
ローカルパックが表示される検索パターン
ローカルパックは、すべての検索で表示されるわけではありません。主に以下のパターンで表示されます。
- 「地域名+業種」の組み合わせ(例:池袋 カフェ)
- 「近くの+業種」という検索(例:近くのイタリアン)
- スマートフォンからの位置情報を含む検索
Googleが「この検索にはローカル情報が必要」と判断した場合にのみ表示されます。
ローカルパックに表示されるメリット
ローカルパックに表示されると、以下のメリットがあります。
- 通常の検索結果より上に表示されるためクリック率が高い
- 電話番号やルート案内がワンタップで利用できる
- 口コミの星評価が一目で見えるため信頼感が伝わる
飲食店にとって、ローカルパック表示は最も費用対効果の高い集客手段の一つです。
ローカルパックの表示条件を決める3つの要素

Googleはローカルパックに表示する店舗を、3つの要素で判断しています。この仕組みを理解することが対策の核心です。
要素1:関連性(Relevance)
関連性とは、検索キーワードとビジネス情報の一致度です。ユーザーが「和食 ランチ」と検索した場合、Googleビジネスプロフィール(GBP)に和食やランチの情報が充実している店舗が優先されます。
関連性を高めるためには、GBPのカテゴリ設定や説明文にキーワードを自然に含めることが重要です。メニューや提供サービスの情報も充実させましょう。
要素2:距離(Distance)
距離とは、検索ユーザーの現在地や検索に含まれる地域名からの物理的な距離です。「新宿 居酒屋」と検索した場合、新宿駅周辺の店舗が優先されます。
距離は自店ではコントロールできない要素です。ただし、GBPの住所や営業エリアを正確に設定することで、正しい距離計算がされるようにすることは可能です。
要素3:知名度(Prominence)
知名度とは、そのビジネスがどれだけ広く知られているかを示す指標です。Googleは以下の情報を総合的に評価します。
- Google口コミの数と評価
- ウェブ上での言及数やリンク
- 公式サイトのSEO評価
- SNSでの認知度
3つの要素のうち、飲食店が最も努力で改善できるのがこの知名度です。
ローカルパックに表示されるための具体的な対策5選

ここからは、飲食店がローカルパックに表示されるための具体的な対策を紹介します。
対策1:GBPの情報を100%完成させる
Googleビジネスプロフィールの情報を可能な限り埋めましょう。以下は必須の項目です。
- ビジネス名(正式な店舗名を記載)
- カテゴリ(メインと追加カテゴリを設定)
- 住所・電話番号・営業時間
- ウェブサイトURL
- メニュー情報
- 写真(外観・内観・料理を各5枚以上)
情報が充実しているほど、Googleの評価は高まります。
対策2:口コミを継続的に獲得する
口コミの数と質は、ローカルパック表示に大きく影響します。口コミが多い店舗ほど知名度が高いとGoogleに判断されるためです。
来店客に自然な形で口コミを依頼する仕組みを構築しましょう。QRコード付きPOPの設置や、会計時の声かけが効果的です。
口コミ施策の詳細はGoogle口コミの増やし方完全ガイドで解説しています。
対策3:口コミに丁寧に返信する
口コミへの返信は、Googleが推奨する公式の対策です。すべての口コミに対して個別の返信を心がけましょう。
返信のポイントは以下の3つです。
- 感謝の気持ちを具体的に伝える
- お客様が触れた料理やサービスに言及する
- 再来店を促す一言を添える
対策4:投稿機能を定期的に活用する
GBPには「投稿」機能があります。新メニューの紹介やイベント告知などを定期的に投稿しましょう。
投稿の頻度は週1回以上が理想です。Googleは最新情報を発信している店舗を高く評価します。写真付きの投稿はクリック率も上がります。
対策5:NAP情報を統一する
NAPとは、Name(店舗名)、Address(住所)、Phone(電話番号)の頭文字です。公式サイト、SNS、グルメサイトなど、すべての媒体でNAP情報を統一してください。
表記の揺れがあると、Googleが同一店舗と認識できず評価が分散します。「1丁目」と「一丁目」の違いも統一しましょう。
口コミがローカルパック表示に与える影響

ローカルパックの表示条件の中でも、口コミは飲食店が最もコントロールしやすい要素です。その影響を詳しく見ていきましょう。
口コミの数が与える影響
口コミの数は、Googleが店舗の知名度を判断する重要な指標です。一般的に、競合店より口コミ数が多い店舗がローカルパックに表示されやすくなります。
まずは競合店の口コミ数を確認し、それを上回ることを目標にしましょう。月に10件以上の新規口コミ獲得が一つの目安です。
口コミの質と評価の重要性
数だけでなく、口コミの内容も評価に影響します。具体的なメニュー名やサービス内容が書かれた口コミは、関連性のシグナルとしてGoogleに認識されます。
例えば「ランチのハンバーグが美味しかった」という口コミがあれば、「ランチ ハンバーグ」の検索で有利になる可能性があります。
口コミの更新頻度も見られている
古い口コミばかりの店舗より、最近の口コミが多い店舗のほうが高く評価されます。Googleは「現在も人気のある店舗」を優先して表示するためです。
継続的に口コミを獲得し続ける仕組みづくりが不可欠です。一度に大量に集めるより、毎月コンスタントに増やすことが重要です。
GBP(Googleビジネスプロフィール)最適化のポイント

ローカルパックに表示されるためには、GBPの最適化が欠かせません。具体的なポイントを解説します。
カテゴリ設定の最適化
GBPのカテゴリは、関連性を左右する最も重要な設定項目です。メインカテゴリには最も正確な業種を選びましょう。
飲食店の場合、以下のように設定します。
- メインカテゴリ:「居酒屋」「ラーメン店」など最も合致するもの
- 追加カテゴリ:「日本料理店」「テイクアウト」など関連するもの
カテゴリは最大9個まで追加できます。ただし、無関係なカテゴリの追加は逆効果です。
写真の充実と更新
写真が多い店舗は、ユーザーのエンゲージメントが高くなります。Googleはエンゲージメントの高い店舗を評価するため、間接的にローカルパック表示に影響します。
以下の写真を定期的にアップロードしましょう。
- 料理写真(人気メニューや季節メニュー)
- 店内の雰囲気が伝わる写真
- 外観写真(看板が見える角度)
- スタッフの写真(親しみやすさを演出)
月に3〜5枚の新しい写真を追加するのが理想です。
営業時間と特別営業日の管理
営業時間の情報が不正確だと、ユーザー体験が悪化します。Googleはユーザー体験を重視するため、情報の正確性はランキングにも影響します。
祝日や年末年始の営業時間は必ず事前に設定しましょう。臨時休業がある場合も速やかに反映させてください。
MEO対策の全体像について詳しくはMEO対策完全ガイドをご覧ください。
ローカルパックとローカルオーガニックの違い

ローカルパックと混同されやすい「ローカルオーガニック」との違いを整理しましょう。
ローカルオーガニックとは
ローカルオーガニックとは、ローカルパックの下に表示される通常の検索結果のことです。地域性を持つキーワードに対して、SEOの仕組みで表示されるウェブサイトのリンクを指します。
ローカルパックがGBPの情報をもとに表示されるのに対し、ローカルオーガニックは公式サイトやグルメサイトなどのウェブページが表示対象になります。
表示される仕組みの違い
両者の大きな違いは、表示を決める仕組みにあります。
ローカルパックは主にGBPの情報と口コミで表示が決まります。一方、ローカルオーガニックは公式サイトのSEO評価やドメインパワーが重要になります。
つまり、ローカルパック対策はMEO、ローカルオーガニック対策はSEOがそれぞれ必要です。
飲食店はどちらを優先すべきか
飲食店が優先すべきはローカルパックです。理由は3つあります。
- 検索結果の最上部に表示され、目立ちやすい
- 電話やルート案内への導線が直接ある
- GBPの最適化と口コミ施策で対策しやすい
ただし、公式サイトのSEO対策も並行して行うと、相乗効果が期待できます。公式サイトの評価が高い店舗は、ローカルパックでも有利になるためです。
ローカルパックに表示されないときの原因と対処法

「対策しているのにローカルパックに表示されない」という場合、以下の原因が考えられます。
原因1:GBPの情報が不足している
最も多い原因が、GBPの情報不足です。カテゴリ未設定、説明文が空欄、写真が少ないなどの状態では、Googleの評価は上がりません。
対処法として、GBPの全項目を見直し、空欄を埋めましょう。特にカテゴリ設定と説明文は最優先で対応してください。
原因2:口コミが少ない、または評価が低い
競合店と比べて口コミが極端に少ない場合、ローカルパックには表示されにくくなります。また、星評価が3.0未満の場合もマイナス要因になります。
対処法として、口コミ獲得の仕組みを構築してください。同時に、低評価の口コミには誠実に返信し、改善姿勢を示しましょう。
原因3:NAP情報に不整合がある
公式サイト、食べログ、ホットペッパーなどの各媒体でNAP情報がバラバラだと、Googleが混乱します。結果として、ローカルパック表示の評価が下がります。
対処法として、すべての媒体の店舗名・住所・電話番号を完全に一致させましょう。表記の揺れを一覧にして確認するのが効果的です。
原因4:ペナルティを受けている
Googleのガイドラインに違反する行為があると、ペナルティとして表示が制限されることがあります。以下の行為は要注意です。
- 店舗名にキーワードを不自然に詰め込む
- 虚偽の口コミを投稿する
- 実在しない住所を登録する
心当たりがある場合は、違反箇所を修正してGoogleに再審査をリクエストしましょう。
まとめ:ローカルパック表示条件を押さえて集客力を高めよう
ローカルパックの表示条件について、飲食店向けに解説しました。重要なポイントを振り返ります。
- ローカルパックは関連性・距離・知名度の3要素で決まる
- GBPの情報を100%完成させることが最優先
- 口コミの数・質・頻度がすべて表示に影響する
- NAP情報の統一は見落としやすいが重要な対策
- ローカルオーガニックとの違いを理解して使い分ける
- 表示されない場合は原因を特定して一つずつ対処する
ローカルパックに表示されるための対策は、一朝一夕では完成しません。しかし、正しい方法で継続すれば、着実に成果が出る分野です。まずはGBPの見直しと口コミ獲得の仕組みづくりから始めてみてください。
よくある質問(FAQ)
Q. ローカルパックとは何ですか?
A. ローカルパックとは、Googleで「地域名+業種」などを検索した際に、検索結果の上部にGoogleマップとともに表示される上位3店舗の枠のことです。「3パック」や「マップ枠」とも呼ばれ、通常の検索結果より目立つ位置に表示されるため、集客効果が非常に高いです。
Q. ローカルパックに表示される条件は何ですか?
A. Googleは「関連性」「距離」「知名度」の3つの要素でローカルパックの表示を決定しています。関連性はキーワードとビジネス情報の一致度、距離は検索者の位置からの物理的な距離、知名度は口コミ数や評価、ウェブ上での認知度を指します。
Q. ローカルパックに表示されるまでどのくらいかかりますか?
A. 競合状況やエリアによって異なりますが、GBPの最適化と口コミ施策を開始してから3〜6ヶ月程度で変化が見え始めることが多いです。競合が少ないエリアではより早く成果が出る傾向があります。継続的な取り組みが重要です。
Q. ローカルパックとローカルオーガニックの違いは何ですか?
A. ローカルパックはGBPの情報をもとにマップ付きで表示される上位3件の枠です。一方、ローカルオーガニックはその下に表示される通常の検索結果で、公式サイトやグルメサイトのページが対象になります。ローカルパックはMEO対策、ローカルオーガニックはSEO対策がそれぞれ有効です。
Q. 口コミが少ないとローカルパックには表示されませんか?
A. 口コミが少なくても表示される可能性はありますが、競合店に比べて大幅に少ない場合は不利になります。口コミは知名度を判断する重要な指標のため、競合店と同等以上の口コミ数を目指すことが表示条件を満たすうえで効果的です。


